Part7/8 ヴェルサイユ宮殿〜Paris出発
2008/8/12(火)
いよいよ常宿ともお別れの日。
宿の窓から撮影。はす向かいにある喫茶店。
朝は閑散としている。
いまさらであるが、メトロのレアル駅入り口がHotelの窓から見えていた。
名残惜しい気もするが、のんびりしている暇はない。
とりあえずチェックアウトの後、大物荷物をロビーに預け・・・というか自己責任でロビー仮置き。
ただしこの宿の極小ロビー(6畳くらい?)から安っぽい大型ダッフル盗む奴は多分いない。
まあいざとなれば手持ちの荷物だけで帰国できるように仕分けはしてあるので、もし持っていかれたって土産を買いなおすくらいの手間で済むのであるが。
レアル駅前のPAULでクロワッサン4個買ってそのままメトロへ。
ベルサイユまでの道のりは、昨日Javel駅まで下見が済んでいるので特に迷うことも無く、Javel駅でベルサイユ行きのチケット購入。メモ書きにはちゃんとシルブプレ、と書いておいたら、窓口の係員が指差しながら「お!」とした表情の後にニコっとしてくれた。
クロワッサンをかじりつつRERにゆられ、Versailles Rive Gauche駅へ。
駅から宮殿までは15分ほどの散歩道。
並木道を抜けると宮殿。とその前に大駐車場。車で来る方が一般的なのかも?
早速中へ。混雑はさほどでもない、というより敷地が広すぎる!
宮殿だけでもかなりの広さだが、周りの庭園に至ってはどこが果てなのかわからないくらい。
宮殿の入り口でレンタカー借りてもいいくらいの広さだなあ、と思ったが、本当にゴルフ場とかにある4人乗りカートの家族がいてびっくり。
まず、宮殿内を一周。確かに豪華なのだが、ルーブル宮ですでに食傷気味なので実はあまり感動しなかった。
有名な鏡の間に至っては、写真で見たほうが綺麗かな、という印象。人ごみでなければもうちょっと楽しめたかも知れないが。
もうお腹いっぱい。
鏡の間。
気を取り直して庭園を巡るプチトランに乗る。
確かに楽チンであるが、これがまたゆれるゆれる!
道が石畳なのに加えて、排水溝に来るたびに道も凹んでおりその度に「ガッタン!」と跳ねる。
庭園というより牧場。
とにかく広い。
「ガタガタガタガタガタ・・ガッタン、ガタガタガタ・・・」を繰り返しプチトリアノンに到着。
プチトリアノンは12時からで、30分くらい時間があったが周りには何も無い。
自転車でツアーしているらしき集団が来て、ガイドらしい青年の説明にしれっと聞き耳を立てるが、結局良く聞き取れず。
ちょっと風が強いが、馬鹿みたいにいい天気。長袖脱ごうかどうか迷うくらいの陽気。
しばらくしてプチトリアノンの玄関が開き中へ入る。ここは意外なほど素朴で落ち着く。
庭も牧歌的でいい感じである。
待っている間に遭遇した家族連れの子供が、すれ違いざまに上着をばさっと脱いだのだが、
下に来ていたTシャツの背中に「ルパン三世」とアニメのロゴそのままで描いてあり目が点になる。
(文字だけであり、絵は一切なかったのでただの模様だと思っているのかも知れない。)
プチトランで宮殿に戻り、昼過ぎにベルサイユを後にする。Versailles R.G.駅まで戻って駅前のブラッセリーで食事。
涼しいので外の席にしたが、日向は眩しく、中にすればよかったとちょっと後悔。
RERで市内に戻り、Javelを過ぎるとセーヌ川沿いに走る区間があり楽しかった。
アンヴァリッド駅手前で地下に潜ったので下車。
地上に出ると一面の芝生広場の向こうにアンヴァリッドらしき建物が見える。
寄り道したいが今回は時間の都合でパス。天気もこの上なく良く、芝生に寝っころがってくつろぐ人々。
アンヴァリッドからアレクサンドル3世橋を渡ってシャンゼリゼ通りへ向かって歩く。
芝生の向こうにエールフランスらしき建物あり、ウチの勤務先もこんなんだったらいいのにな〜と思いつつ歩く。
しばらくするとグランパレ&プチパレ。真白い壁が日差しでまぶしい。ここも今度寄ってみたい。
グランパレ
プチパレ
プチパレのレストランメニュー。立派な割りに安めのお値段。(拡大図は下)
シャンゼリゼクレマンソー駅からメトロでバスチーユへ。
バスチーユで乗換え、Jacques
Bonsergent(読めない)駅へ向かう。
しかし読めない駅名というのは頭に入れにくいので難儀する。
Jacques
Bonsergent駅からサンマルタン運河沿いを歩き、相方のお目当ての雑貨屋を物色。
とりあえず、今回予定していた場所はここでひとまず完了。
アンヴァリッドやグランパレに戻ろうかとも思ったが、ちょっと時間的に中途半端な気がしたので、オペラ界隈に戻ることにした。地図によれば最寄駅が東駅なのでそこからメトロでオペラまで向かうことにする。
東駅に向かう途中、小さな公園で付近住民らしき集団が楽しそうにわいわいやっている。
雰囲気はゲートボールっぽいが、ルールは全然別物のようだ。ボールでおはじきをやっているような感じ(帰国後調べたらペタンクというらしい)
お年寄りばかりかと思ったが、割と若い衆も混じって盛り上がっていた。
あまりに楽しそうだったので写真か動画でも撮ろうかと思ったが、折角のお楽しみが興ざめになると悪いのでその場はしれっと素通りするだけにしておいた。
東駅。カコイイ。
駅構内にShop多数。
メトロにトラブルあり結構待たされる。
オペラ駅から、ギャラリーラファイエットへ。店内を一巡りし、Maximでお茶する。もっと高級な店のイメージだったがここの店は軽食専門なのか、日本の百貨店にある喫茶店みたいなわりと庶民的な雰囲気でちょっと拍子抜け。我々はその方がくつろげるのであるが・・・。
この駅は日本語アナウンスあり「スリに注意ください」
19:00
メトロでシャトレに戻り、駅周辺の適当なレストランでパリ最後の食事。
日本語表示があったのでついふらふらと選んでしまったが、最後の最後で大ハズレを引く。
どうも外国人観光客狙いの店のようで、日本語他五カ国語対応メニューになっていたが、スタッフはせいぜい英語しかわからなさそう。食事中もスタッフ同士でカウンターで固まって雑談しており感じ悪かった。山羊のチーズ入りサラダがくどくて胸焼けする。こんなことなら屋台でシシカバブでも買えばよかった。
20:00
ちょっと遅くなってしまったが、シャトレの宿に戻り荷物をピックアップ。
30分ほどスタッフと雑談の後、いよいよお別れ。ちょっと気分がしんみりする。
20:30
シャトレレアル駅からRER-B線でCDGへ向かう。
・・・時間が来ても列車が来ない。
どうも何かトラブルがあったらしく、前の便は欠便になっている模様。(ディスプレイの案内表示がフラ語だけなのが辛い)
だいぶ遅れてやってきた電車に乗るも、CDG行きは次の北駅で乗り換えろ、というようなアナウンスに読めるのでとりあえず北駅まで行く。
北駅到着後は停車したまま。動き出す気配はないが、車内の乗客に動き無し。
結構な大荷物の人も多く、多分行き先はみな同じだろうと思われるのでジタバタせずにじっとしている。
・・・待つこと20分。
アナウンスと共に一斉に走り出す大荷物の乗客たち。
どうやらホームの変更があったようだ。ディスプレイ表示のホーム番号を一応メモして後に続く。
予想通り彼等の行き先はメモったホームと同じ方向。
乗り換えにしては結構な距離を歩かされた気がするが、無事乗り換え成功しCDGへ。
どうやらCDGではない方の線路でトラブルがあったようで、CDG行きには支障はなさそう。
CDGに到着した時点で22:30回っていた。
CDGへは前日移動で本当によかった。
予想外のトラブルではあったが、まあ今日中にホテルに着けば良いので最悪タクシーでも拾えばよい、と考えれば必要以上に危機的にならずに済む。早朝便でなくても空港泊は有効である、と実感した出来事であった。
今宵の宿は往路と同じノボテルCDG。
CDG-VALに乗るまでもなく、RERを降車してそのままホテル直行。勝手が分かっているのも心強い。
向かいのホテルはIBIS。
今日の部屋も、先日同様の眩しくて広い部屋だが、今度は風呂がシャワーのみ・・・まあ仕方ない。
出国はまだ明日だが、パリへはもう戻れないのだ、と思うと急に感傷的な気分に襲われる。
いつかまた来れば良いさ、と自分を無理やり納得させるのに苦労した。
それでいて、現実味のない小綺麗な部屋に居ると、パリ市内の騒然とした風景が遠い昔の出来事のような気もするし不思議なものである。
疲れていたが、なかなか寝付けなかった。
Last update 2010.3.22