Part1/8 準備編
準備編
2007の5月に結婚し、気が付けば2007年も年の瀬。
周囲からは「新婚旅行は?」と何度も聞かれ、そのうち、とお茶を濁す日々。
仕事が忙しく後回しにしてしまっていたが、新婚だ、と言い張れる内に行っておかねばと思い、まずは企画から。
相方と行き先相談し、思い切って海外旅行に出かけることとしたが、カナダとかイギリスとか、ノイシュバンシュタイン城が見たいとか、スイスは山が綺麗そうとか、飯はイタリアやスペインが美味しそうだとか、ウィーンの町並みが素晴らしいとか、やっぱり沖縄は海がきれいとか北海道が涼しそうとか(海外ちゃうし)、バリ(ParisではなくBali)とかでのんびりしたいとか、全くまとまらない。ちょっとやりたいことを整理することにした。
私
・歴史的な興味をそそられる所か、日本では見られない景色を見たい。
・幕ノ内弁当的つまみ食いツアーは好きじゃない。
・計画するところからが旅である。お仕着せツアーは楽かもしれないが旅の魅力半減。結構な出費になるのだから、しっかり満喫したい。
・食事はうまいところがいい。
・リゾート系はもうちょっと年取ってからでもいい。というか仕事放り出してリゾートなんか行ってものんびりできないし、そもそも海外である必要がない。
相方
・できれば英語が通じるところがいい。
・USAはNG(銃社会で治安が悪いから、とのこと)
・その他の治安悪そうなところはNG。
・カナダは住んでいたので別のとこがいい。
・お城が見たい。平地の宮殿よりも猛々しい城砦の方が好み。
ヨーロッパ各都市向けに的を絞って、旅行会社のパンフを漁る。
1週間程度の日程でも、フランス、イタリア、ドイツ、イギリス、スイス等を巡るプランは結構ある。
・・・しかしここで一考。
短い日程で各都市を移動することは物理的に可能であろう。しかしながら、通過する事と訪れる事は全く違う。
言葉もわからない場所に数時間や半日滞在するだけの詰め込み型旅行は、正直しんどいだけではないだろうか。
毎日宿が変わると大荷物を引きずって歩く事になり負担が大きいように思えた。やはり「旅は身軽に!」は鉄則である。
ここで浮上したのがパリ滞在プラン。
パリ市内に宿を決め、軽装で周辺都市を日帰りで巡る。行程が厳しければ出先で別に宿を取ってもいい。
新婚旅行の行き先選定も早数ヶ月、季節は春。いい加減疲れてきたし、夏休み旅行ならそろそろ行き先決めないとやばい。半ば強引に相方を説得しパリ行き決定!
まずは航空機と現地の宿を模索することに。
日程
旅行はオフシーズンに限る!・・・と信じているので、仕事がはけた間隙を縫って、たまった有給を一気に消化する作戦だったが、相方はそういうわけにも行かず、お盆の連休を利用する事に。
会社のお盆休みが8/9〜17だったが、出国&帰国ラッシュに巻き込まれるのは御免こうむりたいので、有給を使って前に1日スライドさせ、8/8出発で8/15帰国で計画。
航空券
各旅行会社のフリーステイプラン等も考慮したが、私の図体がでかいのでエコノミー席で足が伸ばせないのは辛い。せっかくの新婚旅行なので復路便だけでもビジネス席を取りたい。そうするとハイシーズンなこともあり費用が倍に。ANA等のプレミアムエコノミー等にも食指が伸びるが費用はさほど変わらず。
ツアー付帯の特典(ミールクーポンとかホテル送迎とか)にあまり魅力を感じない為、結局、各航空会社の経由便早割りチケットを直接手配するのがむしろ安上がりであると判断。
時刻的にはヘルシンキ経由かミュンヘン経由かと考えたが、以前アメリカ出張した際のNWAのマイレージが手付かずで残っており、欧州便でもKLM便なら使えるとのことで、アムステルダム経由に決定。
マイルでチケット購入し航空券代をまるまる浮かすという手もあったが、特典航空券は何かトラブルあった時に融通が効かないのと、正規の前割チケット買えばマイルでのアップグレードが可能と知り、KLMのサイトで往復アップグレード可のエコノミーを購入。即座に6万マイル投入し復路便をアップグレード。
ただし、予約の際、15日帰国便は既に埋まっているのか枠がないのか取れなかったので相方と相談し、更にもう1日前倒しして8/7出発、8/14帰国の便にした。
宿
楽天トラベルで適当に市内のホテルを検索。
キャンペーン価格で安かったのと、質問に対する対応も良かった為、レアルのPrince
Hotel
Forumをチェック。空港からバスで行く気だったので、オペラ座や凱旋門付近がいいかとも思ったが調べてみると交通の便が非常によく、RER1本で行ける事が判明。
語学に自信のない私にとって、日本語対応化というのも魅力が大きい。
泊まるだけなら片言英語で十分であるが、非常時(急病、パスポート紛失や盗難など)に日本語で相談できる人が近くにいるのは心強いと考えた。もちろんホテルが全て面倒を見てくれるわけではないが、どこに行ったら良いかくらいは教えてもらえるだろう。
立地も、ルーブルやノートルダムにも近そうであり、ここに連泊することとした。
ただし、土地カンが全くない為、念を押して、到着日と出発前日はCDG内のホテルに宿泊することにした。
CDGVALの駅直結ということでNovotel
Paris CDG Terminalに決定。
日程
当初、周辺各国を巡るプランであったが、いざスケジュールを立てて見ると移動時間でロスが多く、方面を絞らざるを得ない。
そうなるとパリ滞在する意味も薄くなる。
できるだけ近場の見所を洗い出そうと情報収集に励み、ふらつーにハマる。
情報が豊富であり、パリ市内と近郊に的を絞っても良いかと考えた。
とりあえず、モンサンミシェルと市内の有名どころ(凱旋門、エッフェル塔、ルーブル美術館など)の組み合わせとして、市内観光は別途適当に考えることとした。
TGVの手配
モンサンミシェルへは、パリから直行バスもあるとのことだったが、片道4時間もバスに乗るのは退屈だと思ったので、ふらつーに記載のあったTGVのPrem'sを購入することにした。
以前は英語モードがあったようだが、どうしてもたどりつけず結局ふらつーと翻訳サイトを並べて、仏語でSNCFサイトにチャレンジ。
SNCFへの登録も含めて3晩かかったが、無事手配完了。事前にチケットを入手できるのはありがたい。
旅行かばん
相方は昔使ったスーツケースが実家(近所)にあるとのことでOK。私は、アメリカ行きで使ったローラーダッフル(ディスカウントのジャパンで¥3000だった)は引越しの際処分してしまったので、似たようなものを物色。
日本ではあまり一般的ではないが、割れ物や貴重品を入れないならこのタイプのバッグは便利だと思う。
キャスター付のハードケースやセミハードケースは空港でキャスターが破損しそうな気がしてあまり好きではない。(渡米した際に同僚が苦行道に落ちる様を見たことがある。)
かばん屋にもあまり品がなく、WEBで探すとピンキリ。
結局出発前の週に近所のジャスコで\8000くらいのコールマン製を購入。
服装
今回は高級レストランは断念し、軽装に絞った。
ポロシャツ数枚と薄手のチノパン、念のため薄手の長袖シャツを1枚用意した。
靴
いざという時ダッシュできるように、スニーカーにした。
ちょっと奮発して1万円ちょいの軽量スニーカー購入。大活躍。
PDA
アドエス(WillcomのWS011SH)にて代用。
現地では無線LANスポットがあちこちにあったが、設定わからず宝の持ち腐れ。
ちゃんと準備しておけばよかった。
デジカメ
普段使用している物を持参。画素数は700万クラスで、SDカードと単3電池が使えるタイプ。
電池はエネループ4本と充電器セット。
書籍
事前に購入したのは、地球の歩き方、JTBトラベルストーリー、るるぶ、イラスト会話ブック。
仏語会話のテキストも購入したが結局ろくに勉強せず。
ガイドブックとはちょっと違うが、エッセイ本に面白いものがありついでに購入したものが、すごく参考になった。(オオトウゲマサミ氏の「ひとりパリ行き」)
逆にイラスト会話ブックは、予習にはなったが現地ではあまり活用できなかった。
必要な状況になってからパラパラめくっても遅いし、現地でわからない言葉が本には結局載ってないことが多い。(電子辞書も同様)
むしろ、現地や日本の洋書屋で手に入る、フランス人向け日本語ガイドの方が便利。
やりたいことをローマ字で引いて、対応するフラ語がわかれば周囲の人間と意思疎通はできる。
2008/8/6(水)
30h前(朝5時)に早起きして、KLMのサイトでインターネットチェックインするも、座席指定で固まり進めなくなる。
何度かリトライの後、仕方がないので指定せずにそのまま「印刷する」をクリックすると案の上そのまま座席確定。
WEBデザインは全体的に使いやすいのに、ここだけちょっと不親切で残念。
失意のまま、今日は出勤。
渡仏中の日程や連絡先を上司と同僚に伝えて、今日は残業もそこそこに帰宅。
帰宅後に洗濯物の始末ほか、不在中の処理を済ませておく。
Last update 2010.3.22