4.大三島へ


15:00

さて、大三島行きのフェリーを求めて、瀬戸田港にやって来た。
・・・ん?三原行きはあるけど、大三島行きフェリーが見当たらない。

船着き場の人:「大三島へのフェリー便はありません多々羅大橋ができたので。」

なに〜!!

そうすると、たたた多々羅大橋を渡らないと行けないのですか!?
ツーリングマップルで確認すると、因島大橋を超える巨大橋です。
また因島大橋みたく下をくぐることになるのか?
精神力にも限界があります。想像するだけで失神しそうです。
いやマジで瀬戸田から一旦三原に渡ろうと思いましたよ。

しかしまあこちらも「側道」である可能性もある訳で、とりあえず橋まで行ってみる事に。

 右前方に見えるのが多々羅大橋。

いや〜でかい橋ですね。遠目には下には何も無いように見えるが、はっきりとはわからない。
どーせ賽銭箱は橋の所なんで、上まで登ってみることにしました。

さて、結果は・・・?

 「当たり」です!思わずガッツポーズ。

15:40

大三島をほぼ横断し、西岸にある大山祇神社に到着。
ほんとは13時過ぎには到着の予定だったので、結構な遅れ。
さて、一息着きたいのはやまやまなのだが、
その前に、近くにあるはずの宮浦港とそこからの今治行きフェリーの時間を確認しなくては。
確か夕方の便が最終だったんだよね・・・と思いつつ近所の売店のおばちゃんに、
ソフトクリーム頼みついでに聞くと、

「今治行きの最終便は15:50

なんですと〜?時計を見るとすでに15:45。
う〜ん、向島の渡船じゃないんだから今から行っても乗れないよな、とあきらめ、
他の便が無いか聞いてみると、どうやら、もっと先の宗方港からの便があるらしい。
店のおばちゃんからは、下田水港からは30分おきにあるとしきりに勧められたが、
下田水港は一番最後(四国より)の大島にある。そこまで行くのならもはやフェリーに乗る意味が無い。
まさか「橋渡るのが恐いから」とは言えず、適当にお茶を濁しフェリー時刻表をもらう。

宗方発今治行きの次便は19:00らしい・・・おいおい時間空きすぎだなオイ。
宮浦から18:00くらいの便を出してくれればいいのに。
う〜ん、それに乗ると、宗方発は19:00で今治着が20:00か、
八幡浜発の別府行きが24:20出航だから、まあ寄り道しなけりゃなんとかなるか?
四国へは明るいうちに渡り、チンタラ走って、
あわよくば松山(道後温泉)で風呂に入ろうという魂胆だったのだが、
どうやら、次回に持ち越しですな。今回は別府か湯布院で朝風呂と行こう。

ま、気を取り直し、大山祇(おおやまずみ)神社を参詣。

規模的には北野天神くらいだろうか?どうやら今夜薪能が催されるようだが、
19:00開演とあっては観て行く訳には行かぬなあ、無念。

不審人物とでも思われたのか、境内でポリさんに話し掛けられる。

ポリさんしきりに能を勧めるが、今回は時間がないんだよね。また今度ね。すまんのう。

ここの神様は、天照大神(その昔、神武帝が「俺の先祖や!」言うた神様ね)の兄やんだそうで、
なんでも「日本総鎮守」との事である。
といっても怪しげな「自称」ではなく、実際に皇室とかとも深い繋がりのある由緒正しい大社との事。

 わかりにくいですが楠の大木です。(天然記念物)

で、お目当ての国宝館へ。え?有料なの?結構高いし・・・。しかも17:00まで、ときた。
ま、今回は経費をケチらないというルールなので、見学。
半券見たら、撮影どころか模写も不可なんだって。「毛筆、万年筆などの使用も禁止」らしい。
どうでもいいが、さすがにカビ臭い。

ここは、平安〜室町にかけて「自分が使った武具を奉納」ってのが一種のステイタスだったのだろうか、
国宝/重文指定の武具の約8割が集まっているそうである。

弁慶の薙刀とか義経や頼朝の太刀や甲胄も見物だが、やはりここは鶴姫の甲胄でしょう。
室町時代の女物の甲冑なんてのは、ここにしか現存しないそうである。
・・・鶴姫って、結構ガタイがよかったようです。絵では結構華奢に描かれているけど。
入り口の売店にゴクミ(たぶん)扮する女武者のパネル有り。
おそらく鶴姫関連のドラマかなんかあったと思われる。
わしはそんなドラマ記憶に無いが、絵面からするとTBS系と見た。もしくは角川映画だな。
誰かご存知無いですか?

あと、驚いたのは大太刀!すごい長い!
誰のかは忘れたが、なんと刃渡り1.5m!束の部分も入れれば2mを超えそうである。
まあ、奉納用の特注品だろ?と思ったのだが、なんと刃こぼれしたものがある!?
実戦に使ったの?これを?鞘からどうやって抜くんだ?

 

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