2.尾道にて


11:00

倉敷に入る。ということは途中で渡ったのが恐らく旭川なので、
毎回ペースの参考にしている、「旭川越え」は10:45頃であろうか。
ペースとしては、まずまずと言えよう。
神戸、須磨を抜けるのに、一回も渋滞によるペースダウンが無かったのが大きいと思う。
次回からも、出発は早めにしよう。出先で仮眠すりゃいいし。

11:15

笠岡あたりのサンクスで小休止。
すっかり日も高くなり、止まると暑い!

12:00

正午直前に福山市に入る。ギリギリ午前中に岡山を脱出できた。
福山市街はちょっと混雑するが、ここを越えれば尾道は目の前である。快調快調。
赤坂バイパスは車は多いが、流れは早い。大型車の無茶抜きに耐えながら、高速巡航する。
こういうときだけは、さすがにもっと馬力のあるマシンがうらやましくなる。
で、トンネル群を抜けると尾道バイパスだが、ここは自動車専用路なので、松永市街ヘ向かう。

12:30

トリップメータが300kmを越えた所で給油。8Lちょい入った。
結構燃費が悪い・・・。原因はやはり回しすぎであろう。
GN125のパワーバンドは5000〜6000rpmあたりだが、
燃料消費率で見ると4000〜5000rpmがピークで、そこを超えると急に燃費が悪くなるのだ。
なにより6000rpm〜では、運転している自分も結構しんどい。
4500rpm前後でトコトコ流すと、非常に快適でかなりの長時間走行でも平気である。
しかし、60km/h出すためには、5速でも6000rpm近くまで回さないといけないので、
流れの早いバイパスで車と並走する場合は、どうしても回さざるを得ないのである。
次回以降はこのことを考慮して、各地の「迂回路」調査をテーマにするのもいいかもしれない。

12:45

JR尾道駅に到着。
駅自体は相変わらずの風情だが、周辺エリアで再開発が進んでいるのか、結構開けた感じになっている。
事前調査によると、駅前から向島行きの渡船があるはずだが、どこかよくわからない。
とりあえず駅に向かうが、特にめぼしい案内も無く引き返す事にする。

・・・と、構内の一角に名所めぐりのバスの案内があったので、映画関連の名所が載ってるかと思い、
とりあえずパンフだけ一枚もらってとっとと退散、
の予定が、まさにその一瞬、背後から呼び止められる。

見れば30ちょい手前の若い夫婦である(我ながらジジくさい言い方)、
「これもういらないので、どうぞ」と、磁気カードを2枚くれた。
ぽかんとしているわしを察してか、旦那の方がポスターを指し、
「あ、これのバス一日乗車券です。まだ使えるので良かったら。」とフォロー。

なるほど、午前中に尾道回って、午後からまた別のところに移動するってんで、
一日券はもういらんなあ、けど何かもったいないなあと言うところに、
俺が駅でボーっとしてるのを見つけたってとこか。
と、やっと事情が読めたのも束の間、わしが礼を言ってカード(×2)を受け取ると、
二人はそのまま改札口へとそそくさと消えて行った。

さて、どうしたものか?

ペース的には決して余裕はない状況であるが、まだ旅は始まったばかりだ、いくらでも修正はきく。
前回と同じく下関経由に経路変更すれば、前回はここに16:00着だったから、
尾道観光の時間は十分にひねり出せる。

しかし、当然ながらしまなみと大三島と四国は断念せざるを得ないし、
阿蘇、島原も、かなり厳しい状況になる。
う〜ん、悩ましい・・・。

近所の観光案内所(としては機能してなさそうだったが)で、涼みつつちょっと思案する。

やはり、単車でないとなかなか行けない事もあり、今回はしまなみと大三島は外せないし、
尾道観光は涼しい時(要は年末ね)に車か電車で出直せばいいし、
予備知識ほとんどゼロで回っても却ってもったいないような気がする。
と判断。

ていうか、この炎天下、荷物両手に長袖着て尾道の坂道行ったり来たり・・・はさすがに・・・。

折角の好意を無にするようだが、どのみち1枚は無駄になるのだし、
そもそも不正乗車な気もするし、となかば強引に自分を納得させ、
当初の予定通り、しまなみ海道で四国へ向かう事にする。

渡船乗り場は本当に駅前にあった、と言うより、R2沿いにあるのだ。
しかし、福山方面からR2西行きでは、控え目に出ている看板がちょうど見えない位置にあり、
あらかじめ知らないと絶対通り過ぎてしまう、と思う。

#もう一本海側の道から来れば、正面に見える。

 

 駅 前渡船の甲板。この船は車不可。向島の日立造船関係者の通勤用らしい。

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