夜明け
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0:00
ジャリ共が煩いのと、羽虫が増えてきたので、
別の場所を探すべく出発した。
靴下は全然乾かなかったので、そのまま駅のごみ箱に投げ棄てた。
勿体無いような気もしたが、そのつもりでボロイのを装備していたのである。
靴も濡れたままで気持ち悪いが、コチラは棄てるわけには行かないので、
コンビニで新聞でも買って詰めることにする。
0:30
しばらく、霧雨の中を走って由宇に到着。
風も強くなって来たのでここに腰を落ち着けることにする。
3:00
やはり、ブザーが煩くて眠れない。
まあ、このペースで行くと下関には早く着きすぎるので、
昼間に寝れば良いと割り切り、睡眠は期待せず、
ただひたすらに夜明けを待つ。
濡れた靴に新聞紙を詰め直していると、
ここでまた声をかけられる。
若い男二人組で、一方は30、もう一方が19とのことだった。
弟分の方が特にひとなつっこい性分の様で、気さくに話しかけてくるので、
私もついつい、話が弾んでしまう。
前回も思ったが、車で来ていればこういうことはまず無いのだろう。
単車で来たことに対する後悔の念はこういう出会いによって吹き飛ぶものだ。
4:30
彼らが去った後、夜明けを待ちきれず由宇を後にする。
靴はまだ生乾きだが、雨はすでに上がっていた。
5:00
次第に夜が明けてくる。
しかし、寒い。手持ちの寒暖計は20℃をさしている。
あまりに寒いので、一度しまったポンチョを上に羽織って走り出す。
バタバタうるさいがしょうがない。
6:00
防府バイパスを飛ばし、小郡へ。
小郡バイパスへ乗ろうとするが自動車専用道路の表示が。
しかたなく側道を行く。
8:30
下関市に入り、R9に合流する。
間もなく、関門橋が目の前に現れる。
ついにここまで来たか、という思いが胸の奥から込み上げてくる。
8:50
JR下関駅着。
あとは午後5時まで時間つぶしである。
R9より関門橋を望む。