出発
午前8時、起床。午後3時、奈良の実家にクルマで帰るID氏を見送る
午後4時、身支度を終え出発
午後5時30分、六甲アイランドフェリーターミナル着
日は既に暮れ、照明に浮かぶ新門司行きフェリー、
「フェリーせっつ」とご対面。既に乗船は開始されていた。
予約はしていなかったが、混雑はそれほどでもなく、問題なく手続きを終える。
帰りの切符もついでに購入。当初の予定通り1/3新門司発の便に決める。
係員の指示に従い、単車で船内に乗り込む。
単車を船内に係留し、客室へむかう。
2等船室(雑魚寝ルーム)は、窓際側が押さえられている程度で、
結構空きがあるようだ。
復路は少し早めに来れば窓際も押さえられるかもしれない。
適当に場所を決め、甲板へ出る。
単車に乗って来たせいか、寒さはそれほど感じない。
それよりも、埠頭が一望できる、結構いい眺めである事に感心する。
しばらく景色に見入っていると、いかにも単車乗りっぽい兄ちゃんに、
写真を撮ってくれ、と頼まれる。
わしも撮ってくれるというので、2,3枚お願いしたが、
わしのデジカメはフラッシュがないので多分無駄だろうと思う。
6:30、出港。
間抜けなことに、最初となりの船が動いていると思っていた。(笑)
誰かの見送りだろうか、数人、埠頭に人影が見えた。
やがて、船が沖に出ると風が強くなって来た。
海上は風が強いのか、と思ったが、
どうやら結構なスピードで船が走っているようだ。
船室の隣のおっさんは酒臭かったので、しばらく甲板に残っていると、
先ほどの兄ちゃんに、また声をかけられる。
岡田、と名乗ったその兄ちゃん、年は27でちょっと上。
滋賀の水口から来たと言う。生粋の甲賀者である。
聞けば、単車で九州一周するつもりらしいが、
まだ具体的な目的地も決まってないというので、ルートについて相談する。
なんでも、古本屋でひょいと買ったガイドブックで、
六甲からフェリーが出ている事を知り、九州目指して乗船したのだという。
地図も巻末の葉書大のもの1枚である。ツーリングマップル九州の索引図より小さい。
うーん、粋な兄ちゃんである。
とりあえず、右回りか左回りかを決めようと思ったが、
日程を聞くと3日間というので、ちょっと無茶じゃないですか、と進言。
単に有名観光地巡りするだけなら、電車の方がいいに決まっている。
やまなみハイウェイで阿蘇を越えたいとも言っていたが、
だったらどうしてこの船(北九州行き)に乗っている!
隣に別府行きの船が泊まっていただろう!
・・・と突っ込みたいのを押さえて、
内陸部はおそらく降雪の可能性も十分あるし、
九重あたりは結構積もるんじゃないかと言ったら驚いていた。
相談の末、北部九州横断にルート変更。
とりあえず、初日はわしと一緒に西へ向かうことにする。
当然、岡田殿、明日の宿も取っていないのだが、
元日は、わしの到着を待って祖母らと温泉へ旅行する予定なので、
佐世保の実家に泊める訳にも行かない。う〜む。
当の岡田殿、結構お気楽に構えているが、
年始のこの時期飛び込みで宿が取れるか怪しいものである。
とりあえず、佐賀・長崎の温泉街で、観光案内所を頼る事にする。
車両デッキにて。