AT限定解除日記 〜僕が限定解除しようと思った理由(わけ)〜
一番勝負 侮り難しクラッチペダル
2002年4月7日日曜日
今日は教習所の入所式。といってもわしは大型や牽引組と一緒で適性検査でお終い。
まだ午前11時、さっさと1時限の予約に行くと、今日の16時に1コマある。
ちょっと間開きすぎだな〜と思い、ほかの日を・・・グはっ、来週の日曜まで全滅!
・・・仕方あるまい。1コマ取れただけでも僥倖か、と予約を入れ、
一旦つかしんへ戻り再び教習所へ。
さて気を取り直して1本目。MTの教習車はR34スカイライン。
教官は少し年上くらいの若い兄ちゃん(失礼)
しかし威圧感等は感じさせず話しやすい感じでホッとする。
「よろしくお願いします」
よろしくお願いします。
まずは、助手席で説明を受ける。
「MTに乗ったことはありますか?」
へ?AT限定免許の奴にこの質問って一体?
クラッチ操作の経験についての質問と無理矢理解釈し、1秒悩んで、以前友達の車にちょっとだけ・・・と答えておく。
・・・がしかし!
そうですか、と、教官殿、
「エンジンの力をタイヤに伝えるのがクラッチで・・・」
「・・・を半クラッチといいます」
「速度に応じて適切なギアを・・・ローは力があるけど速度・・・」
等とクラッチやトランスミッションについて丁寧に解説してくれる。
ううう、やっぱりクラッチペダルレスMTに乗ってますって素直に言うべきだった。
せめてギア付きの単車に乗ってます、とでも言って置けば・・・。
しかもオレ機械科だし・・・。(ディーゼルエンジン分解/組立したこともあるのじゃ)
しかし今更「知ってます」などとも言えずそのまま相槌打ちつつお話を伺う気弱なオレ。
すみません教官殿。
(てゆうか、原簿や手帳にちゃんと二輪免許所有って書いといてくれ!)
助手席のまま、お手本の拝見していよいよ運転席へ。
まずはペダルの踏みしろをチェック。なんかどのペダルも異様にストロークが長い。
エンジン始動、恐る恐るクラッチを繋ぐ。
意外とあっけなくスルスルと進みだす・・・も急にクラッチ離しちゃってガクガク!
まあエンストはしなかったもののカナリ情けない瞬間である。
そのまま、お約束通り雑談など交えつつ、所内外周を走る。
「前はどこで免許取りました?」
「塚口です。こないだ潰れちゃって・・・ほら西武の前にあった。」
「あ〜塚口か〜。知ってますよ。じゃ、次そこ南交差点を左行って下さい。」
数周毎に向きを換え、停止/発進を繰り返す。
しかし、このクルマだけがそうなのかどうかは知らないが、やたらアクセルのレスポンスが早い。早すぎる。
ほんの1cm(あくまで足裏感覚です)踏むとすぐにエンジンが唸り出す。
走行中はもうほとんど「ペダルに足をじわっと乗せるだけ」の状態である。結構ツラい。
あれだけのストロークあるのにコレって一体・・・?
一方、クラッチペダルの方は、全ストロークのほぼ真ん中あたりでミートする模様。
そこからじわっと繋いでゆくのを時々失敗して、ガクガクやってしまう。
正直言って、こっちはもちょっとストローク短くてもいいなあ〜。
クラッチミートは単車の時も苦労したんだよな・・・。
教習車がSR125(125cc単気筒、最高出力10ps、非力!)で、辛かったなあ・・・。
1回発進するのに、エンスト10回くらいしてたもんな・・・。
第一段階で補習くらったのは屈辱だったよ・・・。(遠い目)
で、単車の時の教訓は、
「半クラになったらクラッチそのままアクセルON」である。(私個人の感覚です。)
半クラ後、「そこからクラッチペダルを徐々に上げる」に意識を集中しちゃうとアクセルがどうしてもおろそかになる。
単車の時は教官の言葉をそのまま丸呑みして、
「半クラ、半クラ、半クラ・・・」「徐々に、徐々に、徐々に・・・」
と、ひたすらクラッチに意識集中していたのだが、何度も特訓して辿り着いた私なりの答えは
「クラッチはそのままほっといて、アクセルに集中。ちゃんと進みだしてからクラッチを完全に繋ぐ。」
この感覚である。
まあそういう経験のお陰か今回は特にエンストはせず(停止の時にクラッチ踏み外して1回やった)
直に5割くらいはスムーズに発進できるようになり、ちょっと教官からヨイショされる。
ちょっと余裕が出てきて、また雑談モードに入る。
「今はATのクルマに乗ってるんですか?」
来た!う〜んやっぱり来たかその質問。観念して正直に話す。
「今乗ってるのはMTなんですが、クラッチペダルが無くて、クラッチ操作が自動になってるんですよ」
「へえ、なんてクルマなの?」
「Renaultの・・・トゥインゴ・・・ていうクルマです」
「ふ〜ん」
何故だかわからないが、私はこの「トゥ」の部分を発音するのがミョーに気恥ずかしい。
照れ隠しに無理矢理話を続ける。
「でシフトチェンジは自分でするんですけど、」
うわっ、我ながら要らんことを!!
「でもまあクラッチの感覚がなかなか掴めなくてしんどいですねっ・・・ととと・・・・」
ここら辺でパニクッたフリ(眉間に皺、前睨みつつ、ハンドルを握り締める)して、無理矢理黙り込む。(^^;
そのまま外周を回り続け、無事終了。
教官からおしぼり受け取り(ココはそういうサービスになっているようだ)
「まー最初にしてはカナリ上出来です。今後も頑張ってください」
とお褒めの言葉(?)を戴くが、
降車後、ルームミラーを全く見ていなかった、正確には見る余裕が無かったことに気付く。
あと3h、果たして補習ナシで卒業できるのか?
・・・ちょっと不安かも。
検定まで、あと3h。
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