スーファミゲームの傑作


エキサイトステージ’94


まさに「ピンボール的」サッカーゲーム。
他のサッカーゲームとは一線を画す爽快感が味わえる。

このゲームはJリーグ物であるが、
最初のうちは、ヴェルディ川崎の反則的な強さに閉口するだろう。
浦和レッズのあまりの貧弱さにがっくりすることだろう。

しかし、心配御無用である。

取説にもあまりうたってないが、このゲームはフォーメーションが命である。
自分の戦術に合わせた、細かいフォーメーションの設定がこのゲームでの勝敗を決める。
自分独自の戦法をあみ出せば、ヴェルディといえども敵ではない。

あと、オフサイドがないってのは、
本物のサッカーファンにはすごく抵抗が有るのかもしれないが、
これは、サッカー「ゲーム」なのである。
リアルさとゲーム性を天秤にかけた時、どちらを取るかは自明の理である。

他のゲームは(というか95以降のエキステもだが)、
その点で私を満足させてはくれない。
映像がリアルだとか、実況付だとか、そんなものはおまけでしかない。
ゲームシステム自体が稚拙ならなんの意味も無いのである。


ファイナルファンタジー4

FFシリーズのSFC第1作。本当はFF5だったらしいがSFC発売にあわせ、
急遽FF4としてリリースされた。というのは割と有名な話である。
私はSFC初体験がこのゲームだったのだが、

当時はまだ新鮮だった凝った演出とやたらスケールのでかいストーリー、重厚なBGM、緻密なグラフィック、
SFCの画面エフェクトを効果的(なんか言葉がおかしいな)に使ったシステム、
「SFCのゲームはこんなに違うのか!」
と感動してしまった。

#ちなみにこれがただの誤解であった事が、1週間後に購入した「イース3」によって判明した。


その前にやってたDQ4には、ハードの性能を別にしても、かなりうんざりさせられたことも大きいのだが。
FF4は素直に感動できた。

FFは、「呪文の名前が覚えられない!(笑)」という理由から、
1〜3まではほとんどプレーしたことがなかったのだけれど、それが単なる食わずぎらいである事を痛感した。

今となっては、「演出過剰」ゲームの氾濫はここに既に始っていたのかもしれない。
とも思えてしまうのだが。


ファイナルファンタジー6

FFシリーズのSFC最終作にして、最高傑作(?)。
ややマニアックなストーリー展開だった前作の反省を踏まえ、「わかりやすい」ストーリーに徹したのも勝因だろう。

FF4が、SFCというハードウェアの性能を天下に知らしめたゲームであるならば、
FF6は、SFCというハードウェアの限界に挑戦したゲームであろう。
その成果というか、完成度においては「タクティクスオウガ」に一歩譲ってしまうのだが。

ただし、このゲームを皮切り(?)に世のRPGは、
演出重視、ゲーム性無視、の流れへと呑み込まれていくのである。

FF4の頃は、「LV上げ」という
一見無意味な「労働」をしなくて済むことに、素直に感動できたが、
FFも6になると、次第にゲームバランスの乱れが気になってくる。
誰でもなんなくクリアできてしまう。ゆるゆるの難易度に、

ドルアーガが放つ呪文の嵐に反応できるヒトタチは別にして、
アンドアジェネシスの砲火の雨をかいくぐった世代はそっぽを向き、
8−4の本物クッパにファイアボール5発打ち込むことに燃えた世代は眉をひそめ、
メルキドへたどり着けるようになった分身の成長をほくそえんだ世代は首をかしげる。

「インタラクティブムービー」って要するに、プレステで再生するCGアニメの事なわけ?

まあ、「タクティクスオウガ」の登場に、スクウェアが慌てたのも無理はない。
ゲームとしての本質を見失った「大作」に、私は興味はない。

感動したのは「演出」であって「金のかかったムービー」では決してない。

 


スターフォックス


スーパーメトロイド


悪魔城ドラキュラ